君の見てきたいくつもの夜

 

 

 

去年の夏、この目で金髪で青い目をした天使を見たけれど、今年の夏は、黒髪の天使を見た。同じ金色の小さな翼を生やした儚い天使を。

 

 

Summer Paradise 2020 中村海人ソロ公演を終えて、相変わらず何も組み立てられない脳みそ×終わったばかりの興奮=支離滅裂という最悪の方程式の中、勢いに任せて君に大好きを伝えようと思います。

海人くん、いつだって海人くんはわたしたちの想像の何倍も先を見ていて、びっくりするくらい自己プロデュースが上手いんだから困っちゃうよ。

 

 

Summer Paradiseの幕開けは我らが川島如恵留さんで、これが驚くほどいいセトリと演出で、バックの8忍者をいい塩梅で使いこなし、この上ないほど出来上がった公演を見た。素直にすごく楽しかったし、人のことを1番に考えがちな如恵留くんでも、あの日は彼がこの世界の帝王だったと錯覚するほど主演は川島如恵留で、100点満点中120点をサマパラ初日にして叩き出してしまう。中村海人くんのオタクをしてる私は、すごくすごく楽しかった反面、次の日の自担を心配することになる。

自担には自己プロデュースという面、演出という面においては絶対的信頼を置いている。彼はそういう面で見ると天才だと思っている(MIYAVIさんに楽曲提供(?)をしてもらったドキュメンタリーの、演出してるシーンには自担ながら脱帽した)。Travis Japanのコンサートで終演後話題になる曲の大半は、彼の頭からひねり出された案で、Travis Japanのファンなら多分多くの人が中村海人くんにそういう面での信頼をしてくれているに違いない。だから、大丈夫だろうとも思っていた。海人くんなら絶対大丈夫って。でも、それは思っていても、あんなに出来上がったソロコンを見た日に不安にならないのは不可能だった。

 

 

どんなに緊張で胃が痛くても(開演前必ず胃痛を起こすオタク)、開演の時は来てしまう。ただ、そんなのは当たり前だけど、わかっていたけど、杞憂だった。最初から最後までちゃんと天才だった。海人くんのかっこいいも、海人くんのかわいいも、海人くんのアイドルな部分も、ペットキャラ(?)の部分も、全部全部上手く演出されて綺麗に纏まっていた。あ〜!これは先輩がやってた演出だな〜やりたかったんだな〜!とストレートにわかるような演出もあって面白かった。その曲持ってくるんだ?!と嬉しい驚きも沢山もらった。海人くんにしかできない、マジックみたいな驚きだからわたしはこの驚きが大好きなのである。

バックもいないたった1人での1時間半を憂いていた自分はいつの間にかどこかへ居なくなっていた。1人でTDCで舞っているのに、空間を広く感じることなんて1度もなかった。ごちゃついてない、綺麗な空間の使い方だなと感心するくらいだった。

MCには各公演助けにきてくれる大好きなメンバーがいて、それぞれに甘えてるんるんしてる海人くんを見たら「1人はやっぱり不安なんだなあ」と思ったし、そういう海人くんを見れて私は嬉しかった。1人でなんでも出来てしまうことは凄いことだけれど、Travis Japanにいる海人くんが好きな私にとって、それを証明されてしまうことは寂しい事だったから。ソロコンでバックをつけないといいつつ、ちゃんと助けてくれるTravis Japanがわたしは大好きだと再認識できた。

 

 

本当に本当に大好きな海人くんがいっぱい詰まった公演で、Travis Japan中村海人として今出せる全てを全力で出し切ってくれた最高のソロコンサートでした。何回か泣きそうになっちゃったよ。いつもことある事に思うっていえば思うんだけど、今回も「ああ、海人くんのオタクでよかったな、私ほんと幸せだな」と心から思いました。

去年も言ったかもしれないけれど、わたしが絶望したあの日も、仕事や色々な部分で疲れ果てて泣き出したい暗くて冷たい夜だって、君が夜明けを連れてきて、わたしは今日も頑張ろうと思える。去年のあのソロを見てから、海人くんはずっとずっとわたしの天使だよ。沢山の暗くて冷たくて寂しい夜を君は沢山乗越えてきたから、君はそんなに優しく笑うんだと思う。本当はそうじゃなくてもいいの、アイドルは偶像だから私がそう思ってるだけで、それで救われるからそれでいいの。だから、ずっとそこにいてね、あなたの夢を追いかけてください。

演技も歌も知らぬ間にびっくりするくらい上手くなっちゃって、なんだかちょっと寂しいくらいだよ。

本当に楽しかったな。海人くんのオタクでよかった。これからもよろしくね。

 

 

 

 

君がタクトを振りかざし、僕らは何度も夜明けを見た。